事業計画

事業計画書:居酒屋開業計画

1. 事業概要

  • 業態:居酒屋
  • 所在地:未定(都内を想定)
  • 客単価:5,000円
  • 席数:20席
  • 営業時間:17:00~24:00(7時間営業)
  • 定休日:週1回(年間313日営業)
  • 従業員数:正社員1名、アルバイト2名
  • 家賃:40万円/月

2. 売上計画

  • 想定回転数:平日1.5回転、週末1.5回転
  • 月間売上
    • 平日(20日):20席 × 1.5回転 × 5,000円 × 20日 = 300万円
    • 週末(8日):20席 × 1.5回転 × 5,000円 × 8日 = 120万円
    • 合計:420万円/月
    • 年間売上:420万円 × 12ヶ月 = 5,040万円

3. 主要経費

(1) 変動費

  • 原価率:30%(食材・飲料)
  • 原価:420万円 × 30% = 126万円/月

(2) 固定費

  • 家賃:40万円
  • 人件費
    • 正社員1名(35万円)
    • アルバイト2名(時給1,200円 × 5時間 × 20日 × 2名 = 24万円)
    • 合計:59万円
  • 水道光熱費:10万円
  • 販促費:5万円
  • 通信費・雑費:5万円
  • 合計固定費:119万円

4. 利益計画

  • 売上:420万円
  • 原価:126万円
  • 固定費:119万円
  • 粗利益:420万円 – 126万円 = 294万円
  • 営業利益:294万円 – 119万円 = 175万円

5. 初期投資

  • 内装工事費:500万円
  • 厨房機器:300万円
  • 備品・什器:100万円
  • 開業準備費(許可申請・広告費):50万円
  • 運転資金(3ヶ月分の固定費):360万円
  • 合計:1,310万円

6. 収支計画と回収期間

  • 年間営業利益:175万円 × 12ヶ月 = 2,100万円
  • 初期投資回収期間:1,310万円 ÷ 2,100万円 ≒ 約7.5ヶ月

7. リスクと対策

  • 集客リスク:SNSやグルメサイトを活用したプロモーション
  • コスト増加リスク:食材仕入れの見直し、業者との交渉
  • 人材確保の課題:働きやすい環境整備、適正な給与設定

8. まとめ

この計画では、客単価5,000円、20席、回転率1.5回で営業し、月間売上420万円、営業利益175万円を見込んでいます。初期投資は約1,310万円で、約7.5ヶ月で回収可能と試算しました。安定した収益を確保するため、集客施策とコスト管理を徹底します。

税金

1. 所得税

所得の計算

  • 年間営業利益2,100万円
  • 必要経費(家賃・人件費など):1,428万円(変更なし)
  • 所得 = 2,100万円 – 1,428万円 = 672万円
  • 課税所得 = 672万円 – 基礎控除48万円 = 624万円

所得税の計算(累進課税)

課税所得税率控除額税額
330万円超~695万円以下20%427,500円(624万円 × 20%) – 427,500円 = 約81万円

2. 住民税

  • 住民税 = 672万円 × 10% = 約67万円

3. 個人事業税

  • 個人事業税(税率5%)
  • 課税対象 = 672万円 – 290万円(控除) = 382万円
  • 個人事業税 = 382万円 × 5% = 約19万円

4. 消費税

  • 売上 = 5,040万円
  • 消費税(10%) = 504万円
  • 仕入れ・経費にかかる消費税控除(仮定)= 約200万円
  • 納付消費税額 = 504万円 – 200万円 = 約304万円

合計税負担額

税目税額(概算)
所得税約81万円
住民税約67万円
個人事業税約19万円
消費税約304万円
合計約471万円

手元に残る金額(概算)

項目金額
年間営業利益2,100万円
税金合計▲471万円
手取り(概算)約1,629万円
  • 売上が5,000万円超なら、法人化を検討するのもあり

このシミュレーションをベースに、青色申告控除や設備投資を活用してさらに節税対策を考えるのがおすすめです!

この手取りは高水準!その原因は?

手取り1,629万円が高水準になっている原因は、以下の要因が考えられます。


1. 人件費が比較的低い

  • 正社員1名+アルバイト2名の体制で運営しているため、人件費が月59万円と抑えられている
  • 他の飲食店では、調理スタッフ・ホールスタッフを複数雇うことが一般的であり、人件費が100万円以上かかることも多い。
  • オーナーが現場に立つことで人件費を削減している。

2. 原価率が低め(30%)

  • 飲食業の一般的な原価率は 30~40% だが、本事業計画では 30% に抑えられている。
  • 料理の工夫や仕入れの最適化により、食材コストを抑えられている可能性がある。
  • 居酒屋業態は ドリンクの利益率が高いため、利益を確保しやすい。

3. 家賃が売上に対して適正

  • 家賃40万円に対して売上5,040万円(月420万円)と、売上比 約9.5% に収まっている。
  • 一般的な飲食店では家賃比率が10~15%程度が多いため、比較的コストが抑えられている。
  • 立地や物件選定が適切であり、固定費を抑えつつ集客できている可能性がある。

4. 高単価・回転率のバランス

  • 客単価5,000円は居酒屋としてはやや高め。
  • 1日あたりの売上計算:
    • 20席 × 1.5回転 × 5,000円 = 15万円/日
  • これは、居酒屋としては高回転率と高単価が両立している状態。
  • 回転数を増やせばさらに売上増が見込める

5. 消費税の影響

  • 売上が5,000万円を超えているため、消費税納税が発生
  • 消費税の支払い(約304万円)があるが、それを差し引いても高い手取りを維持。

6. 広告・販促費が抑えられている

  • 販促費は 月5万円(年間60万円) しか計上されていない。
  • 口コミやSNS、リピーター戦略で集客している可能性がある。
  • 広告に頼らずに集客できるビジネスモデルを構築できている。

結論

手取りが高い理由は、以下のポイントがうまく機能しているため:

  1. 人件費を抑えている(オーナーが現場に入る)
  2. 原価率が低め(30%で運営)
  3. 家賃比率が低く、固定費負担が少ない
  4. 高単価(5,000円)×回転率(1.5回)のバランスが良い
  5. 消費税負担があるものの、全体的なコスト管理が優秀
  6. 広告費が少なく、リピーターで集客できている

このビジネスモデルを維持しつつ、労働時間の削減や法人化による節税を進めると、さらに収益を最適化できそうです!

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